今年はどうなる! ぶどうのはなし
みなさんご存知の方も多いと思いますが外の苗売り場にはブドウの木があります。まさしくシンボルツリーにふさわしい佇まい。樹齢も40年近くになってきました。
その名はマスカットオブアレキサンドリア。ブドウの女王の異名を持ちます。紀元前からエジプトで栽培されていたと言われています。
9月にはこの状態に.なんとかもっていきたいものです
女王様と呼ばれているだけありまして生育環境も重なり非常に気難しい女王様にここ最近は変貌を遂げようとしております。
数年前までは虫や病気などあまり気にすることなく順調に生育していたのですがここ数年は事情が変わってきました。カイガラムシ、うどんこ病、花ぶるい(うまく受粉できていない)で房の形がいびつになるなどなかなかにして手のかかる女王様なのです。
昨年はうどんこ病が猛威をふるい、葉っぱから実まですべてといっていいほどうどんこ病にかかってしまいました。その経験から今年はまだ芽吹いたばかりの頃から殺菌剤で対応している状態です。カイガラムシにいたっては真冬の枝だけの状態から越冬しないように樹皮をめくったり、殺虫剤をかけたりと対応しています。
殺虫殺菌剤をかけながら処置をしていくのですがなかなか手ごわい女王様です。これから灼熱の名古屋の夏を超えなければならないですし、苗売り場のハウスは、風通しが決してよくないので湿気が難敵になります。なかなか過酷な状況を超えながら9月中旬の収穫を迎えます。ブドウの中でもマスカットオブアレキサンドリアは収穫が遅い晩生の品種になります。
今現在(6月下旬)の段階では90房程度できています。ここからどれだけいい状態、食べられる状態を保てるか楽しみでもあり、心配でもあります。
香りも強く上品な甘さで味は格段のおいしさがあります。生産の難しさもありなかなか販売されているのも見かけない品種です。9月中旬の収穫期を迎えましたら皆さんにも試食してもらおうと考えています。楽しみに女王様の成長を見届けて下さいね。
6月下旬の様子です。1センチぐらいの粒で、色も緑が濃いです。あと2か月半なんとか無事に育ってほしいものです