
日陰を楽しもう
日陰だと植物が育ちにくい、花が付かないといったイメージが強いように感じますが、そんなことはありません。むしろ日向では見ることのできない植物の魅力があります。
冬の季節はなかなか日陰で楽しむお花は少ないです。6月から夏に向けての気温が高くなる今からは日陰で楽しむお花も豊富にでそろいます。お花でなくてもカラーリーフで楽しむことができるのもこの季節のいいところです。
お客様からよく相談されることがあるのですが、玄関先にお花を飾りたいのだけれど陽あたりがあまりよくなくてうまく育たない。でも何か飾りたい。どうしても玄関先は軒があったり、奥まっていたり、マンションは北側玄関が多いです。そのような場所でもお手軽に育てられる植物が今の季節は豊富にでそろいます。
ギボウシ(ホスタ)は根強く人気ですし、今回紹介しているノブドウ(斑入り)も色の変化も楽しめて面白い植物です。カラーリーフで楽しむ植物は、冬には葉を落とす宿根草が多いです。冬場は地上部がなくなりますが春から新芽を出し植物の成長が感じられるのも楽しみのひとつですよ。気温が低い冬場はなかなか日陰でオススメできるお花は少ないです。でも今からの季節はベゴニア、インパチェンス、トレニアなど日陰で楽しめるお花がたくさんあります。
日陰も明るく綺麗に見せてくれる植物たち。暑い時こそ日陰で涼みたい!そんな時に日陰に彩りを与えてくれること間違いなしです。日陰だからと諦めるのはもったいない!日陰だからこそできるシェードガーデンを楽しみましょう!
ポイント
もうひとつ大事なことがあります。昨年もそうですがもうすぐ灼熱の夏がやってきます。ペチュニアやカリブラコア、ロベリアなどの4月、5月に植え込んだお花がありますよね。
今までの育て方だと私たちもしっかり日にあてましょうねって説明してきました。しかし最近の状況だと一概にそうとも言い切れなくなりました。7月からの暑さを考えると明るい日陰のほうがきれいに育つことがあります。特に寄せ植えやコンテナで楽しんでいる場合、水切れは厳禁です。水がしっかり入っていれば日に当てても問題ないのですが水を切らすことを繰り返すと調子が悪くなってしまいます。それを考えると明るい日陰のほうが水やりも軽減できます。夏の管理が難しいと感じている方は一度明るい日陰で育てることをトライしてもらいたいです。
これもひとつのシェードガーデンととらえてもいいのではないでしょうか。