原種・着生ランの世界
花の美しさもさることながら、ワイルドな株姿や長く伸びる根など、インテリアグリーンとしても注目を集めている原種のランや着生ラン。
「ランって育てるのが難しそう」というイメージもあると思います。でも、ラン科の植物の生態を知ると意外とそんなことないんです。
Chiloschista parishii ‘Supanburi’
キロシスタ パリシー ‘スパンブリ‘
無葉ランと呼ばれる葉をつけない着生ラン。根で光合成も行い成長していきます。
花付きも良く毎年、2~3本ほどの花芽をつけてくれます。
ラン科の植物は、植物の中では最も新しく地球に現れた植物グループと言われています。しかし、ラン科の植物が地球上に登場したころにはほとんどの場所が他の植物に占領されていました。生きていくためには条件の悪い限られた場所しか残っておらず、そんな厳しい環境で生き残っていくために多種多様な形に進化してきたのです。突拍子の無い形に見える株姿や葉・花も、自らが生き残っていくため、種を残していくために必要な形をしているのです。
Papilionathe ‘Olympics ring’
パピリオナンセ ‘オリンピックリング’
クルっと葉がカールするレア品種。オリンピックの五輪のように見えることからこの名前が付きました。株姿も面白いですが、冬には花も楽しめます。
着生ランと呼ばれる樹上や岩などに根を張って生きているランは、雨などから水分を得て、晴れると乾くを繰り返しています。過酷な環境で育つラン科の植物はとても我慢強く、育てやすい植物とも言えます。
ぜひ一度手に取って多様性溢れる原種・着生ランの世界を楽しんでみてください。