
お盆 ~大切な人と過ごす特別な時間~
今年もお盆がやってきます。お盆はお戻りになるご先祖様の魂をお迎えして、感謝と供養をする大切な伝統行事です。中には亡くなられてから初めてのお盆、「初盆」を迎えられる方もおみえかと思います。今回はその「初盆」について詳しくお話します。
「初盆(はつぼん、ういぼん)」、または「新盆(あらぼん、にいぼん)」は、故人の四十九日が過ぎた後、初めて迎えるお盆のことをいいます。四十九日前にお盆の時期が重なった場合は、次の年のお盆に初盆を迎えます。亡くなられてから初めてこちらに帰ってくる特別な機会なので、ご親族はもちろん、ご友人なども招いて大勢でより丁寧にお迎えするのが好ましいとされることも多いようです。
初盆の飾りで特徴的なのは、新盆の時にだけ使用する白い提灯「白紋天(しろもんてん)」を飾ることです。御供花もそれに合わせて白を基調にしてしめやかなお色でまとめたお花が飾られることが多いですが、それにこだわりすぎる必要はありません。最近では故人様が好きだったお花や色、雰囲気に合わせてお花を選ばれる方が多くなっています。故人様のお好きなものを思い出して心を込めてご準備される御供花で、初めてのお盆を華やいだものにしてお迎えしてみてはいかがでしょうか。